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"みんなつながっていたい
覚えていてほしい
忘れないでいてほしい
そう願っている"
いつだか、ノートにこんな走り書きがしてあった。
私達は、生まれた瞬間、つながり(連続)から個体になるところから始まっているという。
つながりたい、つながっていたいという欲求は
生き物としてものすごく基本的なものなんだなと思う。
また、生き物として遺伝子を残すように、自分という存在を、生きた証を、
誰かの心に残したいという欲求があるような気がする。
欲求なんて書き方するとあれだけど、
たとえばすきなひとたちが幸せで元気でいてくれればいいと想いながら、
相手の中に自分の存在を感じられないのはやっぱり寂しく思ってしまうもの。
誰かに、社会に、認められたい、と思う気持ちも、
自分という存在がここにいてもいいと思いたいからあるのかもね。不安に思えば思う程に。
「この世界に対する安心感」というものが、ひとによって大きく違うのだな、気付いたときがあった。
私は、たくさんの愛をもらってきたから、子どもの頃、自分がこの世界に生きていていいかどうかなんて
そんな疑問や不安は持ったことがなかった。
もしそうでなかったとしたら、生きているということそれ自体がきっと、もっともっと不安だと思う。
彼らの不安や欠落感や、認められないことへの辛さ…
ちっぽけな私のたった26年でもたくさんのひとが関わってくれて、影響を受けてきた。
今この瞬間も、これからも。関わってくれるすべてのひとから。
もう会わなくなったひとでも、ふと、私の中に今も彼や彼女達の遺伝子が息づいてるのを感じるよ。
彼らとの記憶、言葉、教えてくれたこと、好きだったもの本や音楽、哲学、すべて
忘れているようでも
ちゃんと私の一部になっているよ。
私の中にあなたが生きている。
あなたがこの世界にいてくれることは少なくとも私にとってはちゃんと意味がある。
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