湖のほとりで

前回も書いたけど、札幌の最終日、帰る前に支笏湖へ立ち寄ってきました。
いろんな巡り合わせで、9月初めてその場所へ訪れたときは、カヌーの上で、本当に静かで、不思議な深淵な時間を過ごしたのでした。


真冬でも凍らない支笏湖。この日は曇っていて、太陽はうすぼんやりと、
でも確かに差し込み、光がたまっているようでした。(写真じゃ伝わらない…)
今回はカヌーには乗らず。
寒いけどただ眺めているだけで、一日中いられちゃう。


支笏湖では氷濤祭り(http://hyoutou-special.asia/)というお祭りが毎年1月末に開催され、友人のMARIOBOOKS嬢は手伝いに行っていたそうですが、氷のオブジェは支笏湖の水で作るのだそうです。 
そのオブジェの跡の雪が残っていたのですが…青い!
水は、本来水色と言うように、不純物の少ない水は青いのだそうです。
知ってた?私は知らなかったのでなんだか感動。


旅の間は、よく人と話し、よく本を読む。

なにかに感動したとき、それを伝えたくなって、でも伝えても仕方がないかな…そんなことは相手には不要なことかな、と思って引っ込めたときには、ちいさな何かが死んでいる、のかもしれないなとふと思った。私はたまにそれらの亡がらを抱きしめたくなるときがある。自分のも、誰かのも。
支笏湖のほとりで美味しい珈琲と語らいはとっても心地よかった。
ただ、わたしの音楽をよく聴いてくれている人のまえでは、
もうそれ以上なにを喋ったらいいかなあ、と思ったりもする。あと単純に、照れも。


旅によってなんだか生き生きとして帰ってくるので、戻ってきて私の近くにいるひとは、もしかしたらそれを寂しく思ったりすることもあったのかもしれない。

帰って数日。昨日本屋で、好きな作家の本をレジに持って行ったら、
(私はその作家の本を、なにかの折に一冊ずつ読むことにしている。)
店員さんが嬉しそうに、この本いいです!!アルケミストも最高です!と熱く話しかけてくれた。私は嬉しくなって、私も大好きなんです、と答えました。

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